1971年式CitroenDS20Pallas 私がまだ22、23歳の頃でした。丸の内にある東京海上ビルの前を歩いていた時のことです。 日比谷通りから丸の内ロータリ方向に、かなり大袈裟にロールしながら一台のDSが右折して来ました。まるで普段のアシにされているような埃だらけ のそのDSは、まさにアシっぽい扱いで、ポンと私の目の前の路肩に駐車しました。うわーDSだー!と立ち止まって見ているその運転席から降りてきたのは、なんと美人のおねぇさま。 そして振り向きもせず足早に立ち去って行く彼女のお尻は、「ピカピカのDSなんて野暮よ」と言っているようで、そのあまりにさりげない「フランスチックな車の扱い」に私は痺れてしましました。 自分がDSに乗るまで、後にも先にも公道を走る姿を見たのはそれ一度っきりですが、その時から「オレもいつかはさりげなくDSに乗ってやるぞ」と深く心に誓ったのでした。 そして、約20年後ついに私はDSを手にしました。さてさて、DSは女神なのか悪女なのか? DSはフランス語のDEESSE(デエス;女神)と発音が似ているため、しばしば「女神」と、あこがれと畏敬の念を込めて呼ばれます。 Pallasとは、スペシャル仕様に付く名称で、由来はPallas Athene(知恵と工芸の女神)から来ています。 |
年式:1971年 形式:DS20 エンジン:DY2 1985cc OHV直列4気筒) ミッション:シトロマチック サスペンション:ハイドロニューマチック 全長:4870mm 全幅:1800mm 全高:1470mm ホイルベース:3125mm |