01/10/14 |
現状把握 芯に使われている材質が悪いのか、ドア4枚とも内張りがきちんとはまって いません。日向の羽目板じゃありませんが、そっくり返っちゃってドアから浮い てるんです。特に状態が悪いのが運転席で、肘を乗せると内張りがずり落ちて しまうような具合。 これはなんとかしなきゃいけないということで、執念の内張り製作を決行 致しました。生地はまだ使える状態を保っておりましたので、今回製作した のは内張りの芯(板)です。こういった修理は自動車の修理というより裁縫 や内装工事、木工作業の部類ですから、いつもとちょっと勝手が違います。 外した内張りを裏から見たところです。相当ヘタリが来ていますね。 |
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型取り まずは解体し、芯(板)を新しい素材に上に置いて形をケガキます。今回 使用した素材は、木材のチップを固めた板に片面だけ化粧塗装?が施し てある板です。デコラウエアのような感じかな。ですから、加工は木工 と同じ道具、のこぎりとカンナで行います。 写真上は芯にするボード。 |
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仮留め 型を取って、切り出したらドアに合わせて微調整します。 |
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うわー、凝った作り! DSの内張りは凝った作りになっており、ポケット枠を含めて4つのパーツに分割されていますす。 その1;肘掛 その独特の形状に整形された紙製の芯に、上からウレタンと生地を被せて、内張りの芯(板)に ガンタッカー(ホチキスのでかいヤツ)で留められています。ここはあまり傷んでいませんでしたの で同様の方法で移植しました。 その2;レギュレータ周りの赤いジャージ部分 肘掛から上の部分は肘掛のカーブに沿った形状の芯が入ったジャージで出来ており、下部のポケットとの境目まで一体になっています。 これは、レギュレタ周辺だけ厚手の両面テープで貼り、縁は裏からガンタッカで留めました。 その3;ポケット内側 ポケット内のドア側は1枚のビニールが貼り付けられているだけです。これは両面テープとゴム系接着剤で貼りました。 その4;ポケット枠 長方形箱型のポケット枠はドア下端から、1cm大のL字金具(4個)で支えられ、更にビニールの縁をガンタッカ で留め、それをモールで目隠ししてあります。今回は、これに補強の意味で、細い針金を使って芯(板)に縫い付けておきました。 写真は左から、ポケット、肘掛の芯、肘掛の皮、赤いジャージ部分、モールディング。 |
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張り付け 赤いジャージ部分を芯(ボード)の上に置き、肘掛の位置を決めます。肘掛の皮はやや引っ張り加減で固定した方が 出来上がりが美しくなります。 |
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取り付け 苦労の甲斐あって、ピタリと収まっています。(再生できてヨカッタ・・・) さすがに工場出荷から30年を経ていますので、ドアの内張りも過去に修理の 後があり、皮(生地)や芯も相当痛んでいました。内装が汚くても走行に支障 があるわけではありませんが、内装がきれいだと運転していて気持ちが良い ものですね。 しかし、これ1枚で4時間掛かりました。 結構大変・・・・ |