1974年式AlfaRomeo Alfetta 戦前、ドイツ勢にやられっぱなしだったイタリアが、なんとかドイツを負かそうと、国内レースに「排気量は1500ccまで」という勝手なレギュレーションを持ち込みました。 その時、既にイタリアは1500ccのマシン(Tipo158/159)を完成させていましたので、ドイツが1500ccのマシンを完成させるまでは勝ち続けられるだろうという、かなりインチキ な作戦でした。 小さな(エンジンの)アルファロメオを意味するアルフェッタと命名されたTipo158/159にはトランスアクスルとド・デオン型リアサスという贅沢な機構が組み込まれていました。 1972年にジュリアシリーズの後継として発表されたアルファロメオは、市販のセダンとしては過剰というか贅沢というかアホというか、Tipo158/159と同じトランスアクスルとドデオンサスが組み 込まれました。それゆえアルフェッタという名前が与えられたと伝えられています。アルフェッタ以降、Alfa75まで(要するにFIATに吸収されるまで)アルファロメオ社はこの構成(トランスアクスル)を採用し続けました。 私がかつて乗っていたAlfa75MILANOもトランスアクスルでした。理想的な重量配分がもたらす操縦性の心地良さは格別で、コーナリング中の「体感車重の軽さ」は感動的でした。 |
年式:1974年 形式:Alfetta Tipo116 エンジン:1779cc水冷直列四気筒 ミッション:5速フロアシフト(トランスアクスル) 全長:4280mm 全幅:1620mm 全高:1430mm |