クラッチ交換とプロペラシャフト交換



08/4/30 クラッチからの異音発生から数ヶ月。懸案だった交換作業を敢行しました。
クラッチセットを購入した直後、プロペラシャフトの出物(ダイナミックバランス調整済み)も入手。手間は同じなので、一緒にやっつけちゃおう!ということで 作業日程を調整していました。
まずはエキゾーストパイプを外します。
08/4/30 エンジン側のカプリングを外します。ここは、外すのは簡単ですが、組み付けが大変!!
08/4/30 クラッチ側のカプリングも外して、プロペラシャフト全体を後方に引き抜きます。
結構重い。
08/4/30 この中にクラッチが入っています。右に見えているのはシフトリンケージの接続部分。
08/4/30 クラッチ(及びミッション&ブレーキロータ)マウントを外し、ジャッキでミッションの最後部を持ち上げると、クラッチ側が 下がって来ます。これでクラッチケースを外すことが出来ます。
08/4/30 クラッチケースが外れました。プレッシャープレートを外し、クラッチ板を見ると、交換が必要なほど減っていません、しかも 異音の発生源と思っていたレリーズベアリングにも問題はありませんでした。
じゃ、異音はどこから??
08/4/30

異音は、ケースの中に組まれているベアリング(2個入っている 図の5番と7番)から出ていました。これを外すには、三叉になっている カプリングとの接続部分をプーラーで抜き、中央のシャフト(フライホイルに繋がっている)をプレスで上から押して抜かなければ なりません。
しかし、ケースは薄いアルミ製、あまり強いプレスは掛けられません。ケースが歪むほど油圧プレスしましたが残念ながら抜けません でした。試しに、ハンマで叩きましたが、びくともせず。今回はあきらめ・・・・・
08/4/30 ケース内のベアリング交換はあきらめ、気を取り直してクラッチセットの交換作業を続けます。
写真は新しいクラッチ板のセンター出しをしているショット。
08/4/30 がっくりしつつもなんとかクラッチ交換を終え、恐ろしくめんどくさいプロペラシャフトのフロント側を組んで、センターサポートを留め、リアのカプリングを繋いで終わりと思ったら・・・ あれ?プロペラシャフトが短い。
カプリングを良く見ると、ボルト穴がオフセットされていて、組み方によって10mm程度の幅ができることがわかりました。
果たして、購入したプロペラシャフトはセンタのカプリングが「短くなる方向」で組まれていました。
うーん。せっかく組んだのに、外さなければなりません。(かなりがっくり・・)
気を取り直して、シャフトを外し、センタのカプリングを「長くなる方向」で組みなおし、これでばっちりと思ったら。
クラッチから生えているシャフトがリアカプリングの穴に入りません。本来はスポッと入るはず。
(どーしてだ・・・・・)
どうやら、クラッチケースの中のベアリングを外そうとした際、シャフトに油圧プレスを掛けたため、ややつぶれて直径が大きくなってしまったようでした。。 しかたなく削ることに・・・・
せっかく組み付けたクラッチをばらしたくなかったので、マウントだけ外し、クラッチ全体をやや下げ、ベルトサンダーを使って削りました。
08/4/30 カプリングを脱着するときのコツ
カプリングはゴム製なので、外すと直径方向に伸び、ボルト位置がズレてしまいます。それを防止するために ホースバンドで締めておきます。樽のタガと同じ理屈ですネ。
プロペラシャフトの組み付けが終われば、後はエキパイを付け、クラッチのエア抜きをして完了です。
試乗してみると、さすがダイナミックバランスを取ったと言われるプロペラシャフトです。トランスアクスルの泣き所である(高速回転する)プロペラシャフトからの振動が無くなり、イイ感じです。

苦労しましたが、めったに経験できないトランスアクスルのクラッチ交換をマスターでき、ちょっと満足。



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