356スペシャルショップ訪問

東京は江戸川区、千葉街道沿いに、そのショップはありました。ショップというより町の自動車整備工場と言った方がぴったりな佇まいです。 以前、私が船堀に6年住んでいた時代、この道はしょっちゅう通っていたのですが、ついぞ気づきませんでした。当時はワーゲンに乗っていて ワーゲンのミーティングに356が来たりすると、興奮して、「いつかは356に乗ってやる」と、憧れていた時代ですから、このショップの存在を 知っていたら、入り浸っていたんじゃないか?と思います。


07/1/27 全景
奥の356がなければフツーの整備工場にしか見えません。でも、私はこういう風情が好きですね。
初めてお邪魔したのですが、仕事の手を休めて、サササっと、私の356を診断して下さいました。 取捨選択がはっきりしているというか、一切の無駄をそぎ落とした達人(仙人かな?)ならではの適切なアドバイスが ポンポン出て来るんです。出てくる言葉がガッタメラータの鈴木さんに似てる・・・
07/1/27 よく見ると・・
お店の中にも356が鎮座しています。これは356Bの初期のモデルのようです。あまりにさりげなく置いてあるので、見過ごしてしまうのは 当然かも。
07/1/27 社長が興味を示したのは
私の356のドアのチリに興味津々、写真を撮っていらっしゃるのは社長。どうして写真撮っているかというと、ボディとドアのモデルイヤーが 違うので、ピラー下のラインが、ほんの少し合っていないからなのです。
T1タイプのドアをT2タイプのボディに付けた事例として撮影されているのです。 さすが、プロの見るところは違う!
その他、看破された部分は、ボディとフロント及びリアフードは奇跡的にオリジナル。トランク内の状態も非常に良いとお墨付きを頂きました。
ポルシェは全ての部品にナンバ(車体番号の下3桁)が刻印されているんですって。言われて探してみると、確かにナンバが打ってありました。そんなの気づかなかったなー。
ボディパーツのチリは製造時に一台一台ハンダを使って合わせているので、オリジナル以外のパーツを組むと、一目でそれとわかるそうです。
そういう観点から見ると、前後フードがオリジナルでボディとのチリがピタリと合っているということは、48年間一度も大きな事故をしていないということなんです。 これはスゴイことです。
「ハンドルをオリジナルの白いヤツにしたいんですけど」と言うと、このクルマの場合、ステアリングシャフトをオリジナルに戻してからハンドルを付け なければならず、お金と工数に見合う効果が無い(見栄えだけのこと)からこのままで十分!ですって。 う〜ん、さすが。
07/1/27 奥から工場入り口の景色
プラモデルを買ってきて、ジオラマを作りたくなるような景色ですね。まさにサンゴロがゴロゴロ置いてあって、356好きには堪らない空間です。
私の356の後ろに立っていらっしゃるのは奥様(だと思う)。とてもチャーミングな方で、奥様も356が大好きみたいでした。「赤いサンゴロも 素敵ね」なんて言われて、私はいい気になってしましました。
07/1/27 帰り道・・なんかちょっと不調
江戸川から、ホームグラウンド習志野へ戻り、以前から、スローからちょっと踏んだ位置で「ツキ」が悪いというか、 なんとなく違和感あったので、キャブやプラグを点検しました。
原因は、スローを決めるストッパの位置でした。左右でわずかにズレがあり、向かって左のキャブの開きが遅くなっていて、微妙な アクセル位置だと違和感が出ていたようです。



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