いよいよ出動です

356Aはワーゲンか?
1958年製の356AはVWでいうと「オーバル」時代です。お互い共通のパーツも沢山あります。 が、果たしてその中身は同じなのか別物なのか??
それは、これから追々わかってくるでしょう。


05/9/17 やっぱりこの顔
356はPreA、A、B、Cと進化して行きますが、その主な理由はメイン市場であるアメリカの圧力。アメリカの法律に 合わせて何度も仕様変更を余儀なくされました。そのもっとも顕著な例は1959年に実施されたヘッドライト位置 とバンパ位置の上昇です。この変更に伴い356Aは356Bにモデルチェンジしました。
写真でもわかるように、Aのバンパはボディ下端、ヘッドライトはフェンダ先端からかなり下がった位置に付いて いますが、Bになるとバンパは10cm上昇し、ライトもフェンダ先端に付き、ボンネットもより直線的で911に 近いデザインに変わります。
05/9/17 いよいよ出動
最終的な左右のキャブバランスを取っていざ出陣。写真の整備士は習志野自動車興業のベテラン 林氏です。何でも頼れる整備士ですが、特にポルシェ、VW、アメ車の造詣は深い!
05/9/11

後姿
なんとも磨き甲斐のあるお尻です。
オリジナルでは排気管はオーバーライダを貫通するようになっていますが、(写真では見えないが、ボディにはエキパイが 当たらないよう「逃げ」が切られている) カレラ仕様風のマフラ(ボディ下からエキパイが出る)に交換されています。
横顔
ホイルベースがとっても短いことがわかるショット。356は無蓋のスピードスターに人気がありますが、 クーペボディの、屋根からリアに流れるラインもかなり素敵です。
05/9/11

T1型のドアが付いていた
ドアのウインドウレギュレータとオープンノブがT1型(注)の位置になってます。その理由は、ドアそのものがT1型用だからです。
T1はストライカも、T2型より高い位置に付いているので、T2型ボディに合わせるため、ストライカを低い位置に付け直しているのがわかります。 元々ストライカが付いていた穴もそのまま残っています。
注;ポルシェ社内では、356Aの1955年から57年9月までのモデルをT1、58年から59年までのモデルをT2と呼んでいます。
05/9/11 ボディ側ストライカ位置
写真の様に、T2型のストライカープレートはボルト3本で留まっていますが、T1型ではこれよりもっと高い位置に、ボルト5本で留まっています。
05/9/11 エンジン
ダイナモの右にある(黒いモノ)のはオイルフィラーです。中央に鎮座するオレンジ色の容器にはオイルエレメントが入っています。
キャブは、WEBERが付いていますが、これはノンオリジナルです。
本来1600SUPERのファンハウジングはシルバーのはずですが、黒く塗り替えられています。
車体番号、エンジン番号ともに年式に合致しています。

車体番号 105***
エンジンタイプ 616/2
エンジン番号 82***



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