MG-TFは、1936年から1955年まで続いたTタイプの最終形です。そしてTタイプの中で一番人気が無かったと言われています。その理由は、スラントノーズ化したラジエータグリルと、ヘッドライトがウイング(フェンダー)に埋め込まれたスタイルがカッコ悪かったからだと。でもホントかなーと思います、 個人的にはTCやTDよりTFのデザインの方が好きですけどね。斬新なデザインほど、正しく評価されるまで時間がかかるものです。 さて、今回入手した1953年式MG-TFは、1300cc版(ミジェット)です。ミジェットは6200台製造されたと言われており、その後1500ccにグレードアップされ、1955年MGAにバトンタッチされます。 1953年にイギリスで製造され、日本での初年度登録が1961年(昭和36年)のこの車、見た目は古色蒼然としたクラシックカーですが、現代でも十分使用に耐える機能と性能を持っていることを思うと、自動車の進化って何なんだろうと考えてしまいます。 この車が製造され70年間に排出した温室効果ガスの量と、70年間、5年に一度新車に乗り換えた場合の温室効果ガスの量を比較したとき、果たして「持続可能」な人類の選択はどっちなんでしょう。 |
年式:1953年 エンジン:1300cc 水冷プッシュロッド式直列4気筒 ミッション:4速 全長:3850mm 全幅:1550mm 全高:1320mm 車両重量:880kg |
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