日本製パーフェクションストーブ



1960年、暮らしの手帖が実施した石油ストーブテストでは、750と750デラックスが テスト対象に上がっており、これらはアメリカ製と書かれています。いつから日本でライセンス生産が始まったかは不明ですが、 手がかりとして、レコードコレクターズ2000年8月増刊「はっぴいな日々」の72ページに、 1973年当時の細野晴臣氏の自宅を撮影した写真が掲載されており、日本製と思われるパーフェクション750 デラックスが写っています。
このことから、1970年代初頭には国産化されていたと思われます。
730 推定年式1960年代後半
このモデルは、今となっては珍品の730です。チムニは単に鉄製の筒で、窓などはありません。 この個体は芯の発掘などでいつも資料をご提供頂いているキネヤさんが、当時新品で購入され、いまだに現役で お使いになっているものを取材させて頂きました。
色の感じやキャリングハンドルのメッキの質から、たぶん日本製と思われますが、製造元を示す表示等は見当たりませんでした。
745 推定年式1970年代前半
市川に住む友人が救出してきてくれました。745型は、チムニ中央に付いている三角窓がチャーミングです。
製造は林製作所、販売は関東トレーディング。タンクのみアメリカ製です。
750デラックス 推定年式1970年代後半
老舗ジャズ喫茶「四谷いーぐる」より、現役を退いて店の片隅で眠っていた2台を譲っていただきました。
製造は林製作所、販売は関東トレーディング。タンクのみアメリカ製です。
いーぐるの後藤さんありがとうございました。
750デラックス 推定年式1980年前後
埼玉某所の骨董屋さんで見つけた、最終型と思われるモデル。カタログによると、このボディカラー は「ハーベスト」と命名されていました。片手でセット出来る耐震消火装置、簡単な水準器が付 けられ、かなり現代的です。
製造は林製作所、販売は関東トレーディング。タンクのみアメリカ製です。

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