オートバイ遍歴

1980年 KAWASAKI Z750FX

中型免許を取って最初に乗ったのがHONDA CB400Nホーク3でした。自分の体格から中型が限度かなぁと思っていた矢先、友人がこぞって限定解除に合格し、中型は自分だけ・・・。そんなの絶対嫌なので、試験場に通うこと12回、なんとか合格。
新車で買って5ヶ月しか経ってないホーク3を葛飾の買取業者に売り飛ばし、手に入れたのがこのZ750FX(D3型)。
当時はCB750FZが絶大な人気でしたが、へそ曲がりな私は、Z2の慣れの果てとして不人気だったFXに乗りました。ドリュリュリューンと回るエンジンはいかにも前時代のものでしたが、迫力ある容姿がとても気に入って、雨の日も雪の日もFXで出かけていました。
1983年 DUCATI 900MHR 1983年式
お金も無いのに、つい魔が差して長期ローンで買ってしまいました。セルスタータも無い、サイドスタンドも無い、エアクリーナも無い、クラッチはバカみたいに重い、車体は重い、前屈姿勢は拷問でしたが、見栄だけで乗りました。
コンチマフラーを付けた排気音は、これまた最高で、当時第三京浜でフルカウル&爆音マフラーでも取り締まられなかったのは外車の特権でしたね。日本製バイクは、ビキニカウルを付けただけで「ノーマルじゃない」と交通機動隊にいじめられたのでした。
1985年 Harley-Davidson FXE 80cui.
映画イージーライダーでは、古い慣習を否定し、自由な旅に出る若者の象徴がハーレーだったんですが、日本におけるハーレーは、フルカウルスタイルでお巡りさんごっこがしたい年寄り趣味の代名詞でした。
だから若者には全く人気が無く、ショップも絶滅寸前でした。新車もバルコムがやっていたかどうか??
写真は、九十九里波乗り道路の一ノ宮パーキング。
当時は、おばあちゃんが一人でやってる売店と汚いトイレがポツンと建っているだけの原っぱでした。
ノーヘルなのは撮影のための演出でCGです。
1989年 Harley-Davidson FXS改FXWG仕様 80cui.
FXEの後、旧車道楽にハマり数年バイクをお休みしましたが、やっぱり乗りたくなって念願のワイドグライドを買いました。当然中古のショベルヘッド。
実はこのWGは、FXSローライダーをFXWG仕様にしたもので、購入時はタンクとメーターがFXS仕様のままでした。FXWGは5ガロンタンクと呼ばれるデカイタンクがチャームポイントなので、上野のコーリン(当時はコーリンにハーレー部門があった)で未塗装の5ガロンタンクを買い、自分で仕上げました(写真はそのタンクです)。
残念ながらメータまでFXWG仕様にする予算はなく、タコとスピードメータが縦に並ぶFXS仕様のまま残った。
しかしこいつがハズレバイクで、納車後いきなりリアホイルのベアリングが焼き付き、さらに数か月後走行中にクランクシャフトが折れるという始末。泣く泣く捨てました。
1995年 no image SUZUKI GS650G  SUZUKI GS650G
格安の不人気商品がある、との情報からGS650Gを購入。昔はロッパンジーと呼んでいました。
スズキのカタナが発表された当時、あまりに斬新なスタイルで、そのままでは国内販売出来ず、(刀のステッカーさえ認められなかった)耕運機と揶揄された大アップハンドルになって発売されました。
さて、本来のカタナシリーズが残念な形でデビューする前、カタナのイメージを残しつつ市販されたのがこのGS650G。カタナは16バルブのGSXエンジンだが、こいつは8バルブのGSエンジンでしかも650cc、車名の最後にGが付くことからわかるように、シャフトドライブ駆動です。
ナナハンより一回り小さいものの、シートが馬の鞍みたいな形状で、脚付きが悪いのが難点。
1997年 KAWASAKI Z750FX3
ベースがZ650だからコンパクトでいいかなーと浮気心が出てGS650Gから乗り換えました。
1999年 HONDA CB750Four 750cc 1971年式
通称K1。昔はCB750も大きく見えたものですが、現代の目で見るとかなり小さく感じられますね。
CB750K1は、メータ周りや小さいテールランプなど、初代K0のイメージを残しつつ改良されたモデルで、長く続いたKシリーズの中でも高騰中。
2010年 KAWASAKI W650
プッシュロッド風のべべルギアカバーが素敵。サウンドはプッシュロッドのW1に及ばないものの、ノーマルマフラーでも結構いい音がしましたよ。
軽量コンパクトなのはいいのですが、ハンドルと車体がバラバラに動く感じで、大昔のオートバイに乗っているような感じでした。
2013年 YAMAHA XV750E (1983年式)
みんなが見向きもしない不人気旧車の中に、実は名車が隠れています。XV750Eは発売当初から人気が無く、今の相場もZ750FX等同時代のナナハンに比べると1/10と安定した超低空飛行。
でも、乗ってびっくり。最高速こそ大したことありませんが、低回転からトルクがあり、常用回転域での乗りやすさが日本の道路事情にとても合っていると感じます。
ハンドリングもヤマハらしくしっとりとしています。(しかし、スタータが弱点です・・ キック付けてくれれば良かったのになぁ)
2014年 TRIUMPH SPEED MASTER 850cc
カッコ良くて、エンジンの造形も良く、申し分ないクルーザーなんだけど、トルクが無いのでツインの鼓動を感じながらドコドコ走りたい人には不向き。
シートも低く、見た目は小柄ですが、跨ってみると、身長が180cm位ないとライディングポジションがしっくりこないんですよ。
2015年 HONDA SHADOW PHANTOM 750cc
とても乗りやすい優等生バイク。
シート高が恐ろしく低いので、女性ライダーや「死ぬまでナナハンに乗りたい」という古希ライダーにもお勧めの一台。
マフラーを変える人も多いですが、うるさくなるだけでイイ音にはなりません。ノーマルマフラーが結構いい音なので、ノーマルの音を楽しむのが良いと思う。
2015年 HONDA GL1100 1100cc 1982年式
購入時フルカウルスタイルでしたが、パーツを集めてネイキッドに改造しました。GL1100のフルカウルは、いわゆる「後付け」なので、外すだけでほぼネイキッドになります。
GL1100にはネイキッドモデルも併売されていましたが、ワルキューレ等の個別名称はありませんでした。
水冷フラット4エンジンは後のフラット6(GL1500)に比べるとパンチがあって、いかにも4気筒らしい乗り味です。
ホンダはGLをフルカウル・フルパニヤのツアラーに特化させましたが、フラット4を別系統で残し、ネイキッドスポーツ路線を追及して欲しかったと思います。
世間では昔も今もクランク横置き「直4」の天下ですが、フラットエンジンの回り方ってすごくイイんですよ。BMWのボクサーも、VWやポルシェ356の空冷フラット4も、ホンダワルキューレもね。
2016年 YAMAHA XV1100 Virago 1100cc 1997年式
YAMAHAのVツインが恋しくなり、ドラッグスターではなく1100ccのヴィラーゴにしました。
さすが1100ccだけあって、XV750Eよりもトルクフルで、トップギア(5速)低回転での走行が楽しい。
XV750系エンジンですが、スターターが劇的に改善されているので始動性に心配ご無用です。
2016年 三陽(サンヤン) Wolf Classic 125cc
グローバルな視点では、ホンダCB125JXの後継車と認識されているようですが、日本では、あくまで台湾のバイク。 しかし、サンヤンは40年もの間ホンダと提携関係にあり(現在は解消)、みんなが思っているより品質は良いですね。
2017年 Harley-Davidson FLH 1200cc 1978年式
約30年ぶりのハーレー。軽快な1200ショベルの音を聴いたら乗らずにはいられない。
天気の良い休日の朝、趣味で乗っていると思われるオートバイの50%以上はハーレーですね。(でもショベル以前は皆無なのが残念)
私がハーレーに乗っていた80年代、その後20年以上経って、こんなにハーレーがブレイクするとは思ってもみませんでした。
ハーレージャパンがしっかりした思想を持ち体制を作ったことが(初代社長の講演を聞いたことがありますが感動した)ブレイクの一因と思いますね。 連載記事はコチラ
2018年 HONDA PS250 250cc 2007年式
モトラの親分みたいなバイク。中身は250ccのスクーターだが、スクリーンもレッグシールドも無く、ヘルメットを収納するブートスペースも無い。 ナイナイ尽くしのバイクなので、「お好きな方だけ、どーぞ」ということで、超不人気に終わった。
珍車好きな私としては「大好き」なデザインです。
2018年 BMW R1200C クラシック 1200cc 1998年式
BMW唯一のクルーザーモデル。1997年発売後、アヴァンギャルド、インディペンデント、モントーク等ラインナップも充実していったが、結局ブレイクせず2004年生産終了。
後に初期型はクラシックと呼ばれるようになりました。
このマシンはローダウンキットが組まれており(見た目では全然わからない)ノーマルより1インチほどシート高が低くなっていたのは良かったのですが、そのせいで、リアサスがリジットみたいに硬く、背骨を傷めないうちにお別れしました。
でも、重心が低く安定感があり、エンジンはトルク重視の味付け、とても運転しやすいんですよ。
2019年 KAWASAKI W1SA 650cc 1972年式
W1SAはW1Sを左足シフトに変更したモデル。
始動はキックスタートのみですが、あっけないほど始動性が良いので苦になりません。軽くて運転しやすく、前後ドラムブレーキですが、制動に心配はありません。
噂の振動は、一般道を60km/h前後で走る分には、全く気にならないレベル。メータ読みで75km/h辺りに振動が収束するポイントがあって、案外快適。
騒音規制の緩い時代ならではの、おおらかなダブワンサウンドが最高です。
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2019年 BMW R67/2 with Steib TR500 600cc 1954年式
サイドカーに乗るならオールドBMWと決めていました。
2輪とは全く異なる挙動に、最初はかなり戸惑いますが、すぐに慣れます。
ブレーキが弱い、6V電装なのでウインカーやブレーキランプが暗いなど、現代の公道で走らせるには気を遣うことも多いですが、異次元の操縦感覚が楽しい。
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2020年 HONDA Valkyrie Tourer 1500cc 1999年式
GLシリーズのネイキッドモデルであるワルキューレにウインドシールドとパニアケースを備えた仕様。
ベースのGL1500との違いは、カウル等の大袈裟な装備が省かれていること以外に、キャブが各気筒ごとに付いている(3連キャブを2機)点です。
世界一滑らかなオートバイと言ってよいほどスムーズな乗り心地とは裏腹に、スロットルレスポンスが非常にクイックで見た目に反してスポーツマインドを持ったマシンです。
2021年 BMW R1200C avant-garde 1200cc 2000年式
2度目のR1200C。今回はアヴァンギャルドです。クラシックとの違いはフレームやウインカーステーの色が違うだけ。
R1200Cの弱点満載だったのですぐに売却しました。
その弱点とは、外装のクロムメッキが剥がれてボロボロになる、ABSの警告ランプが消えない、フロントブレーキのホースが破ける(後年改善されるが)、スピードメータカバーがぐらぐら(簡単に補修できそうでできないのです)エンジンからのカチカチ音が大きい。。。。など
なお、シートが美しいのは張り替えたからです。
2021年 Vespa PX200FL1 200cc 1999年式
ラージボディベスパは、スモールボディに比べいまいち不人気ですが、実用的にはこちらの方が断然上です。
想像以上に低速から粘りますし、懐かしい2ストサウンドを奏でながら痛快に走ります。
このベスパは調子良かったんですが、ベスパは工業製品としての精度が悪いようで、中古車を買ったらすぐにエンジンをO/Hする必要のあるオートバイです。
安いベスパを実車確認せずに買うと痛い目に遭うかもよ。
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2022年 HONDA CB750FourK 750cc 1978年式(国内モノ)
通称K7。HONDA製空冷OHC4気筒750ccエンジンを積むCB750Fourシリーズの最終型。
世間では不人気ですが、CB750Fourの集大成とも言えるモデルで、乗りやすさはピカイチです。
今後は価値が見直され高額車の仲間入りすることは間違いなく、中古並行輸入車も増えると思われますが、輸出仕様はリアブレーキがドラム(国内モノはディスク)です。
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2022年 Harley-Davidson FXDWG 1450cc 2004年式

ツインカムを搭載したハーレー。
現代のハーレーはどんな感じなのか一度乗ってみたくて買いました。静かで乗りやすくて、トルクの出方もハーレーらしさを失っていませんでした。
しかし、このツインカムエンジンは、カムテンショナーが摩耗しやすいという持病持ちであることを買ってから知りました。
持病が顕在化する前にお別れしました。これもお勉強ですね。
2023年 BMW R100RS 1000cc 1979年式
これも、「乗らずに死ねない」バイクのひとつでしたが、乗るのが遅すぎました。肩幅しかない一文字ハンドルに前傾姿勢は、もうムリ!
50kmほど乗って気が済んだのでお別れました。
高速道路を使って長距離を行くにはイイと思いますよ。
2023年 VESPA P200E with SIDECAR 1980年式
ボニファスのベスパサイドカーに乗りたい。
イギリスのTVドラマ、シスター探偵ボニファスを観たら、ボニファスが乗っているベスパサイドカーが欲しくなりました。
最高にチャーミングな乗り物ですが、運転は難しいよ。
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2023年
ROYAL ENFIELD Bullet535 2001年式
1950年代のオールドバイクと思って買ったら車台番号より2001年式と判明。買う前に良く調べましょう。
前オーナの整備が行き届いた素晴らしいコンディションのマシンでした。 連載記事はコチラ
2023年 BMW R1200C Independent 1200cc 2000年式
三度目の正直。3台目のR1200Cです。このシリーズはクロムメッキの質が悪く、ホイルリムのメッキはボロボロになるし、ABSも評判悪く、エラー警告が点きっぱなしになるものが多い。
そこへいくと、このインディペンデントは、ホイルはアルミ、しかもABS非装着なのです。また、このエンジンによくあるカチカチ音も無く、安心して乗れるバイクです。落ち着いたツートンカラーも素敵。
2024年 Harley-Davidson FXS 1200cc 1977年式
泣く子も黙るFXS初代ローライダー。1977年モデルのローライダーはコレクターズアイテムとして1978年以降のローライダーとは一線を画す存在となっており、最大の特徴は、通称セブンキャストと呼ばれる、モーリス製の7本スポークのフロントホイルです。 また、1977年モデルは同年のFLHのフレームをそのまま流用しているのでフットボードの取り付け部がダウンチューブ下部に残っています。



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