まずはマシンのご紹介



21/09 ラージボディベスパの(機能的な)最終形であるPX200FL1です。
ラージボディの誕生は1978年、Pシリーズとしてスタートしました。その後、分離給油、セルフスタータ装備と進化し、フロントにディスクブレーキが装備されたのは、このFL1(1998年)からです。 2000年に登場したFL2は、FL1の外観を、ちょっとレトロな雰囲気に変えたモデルでした。
21/09 200ccのエンジンと駆動系がコンパクトに収まっています。素晴らしい設計だと思います。
きれいなエンジンルームです。車はエンジンルームを見れば、どのような扱いを受けてきたかすぐわかります。
このエンジンはオーバーホールを受けており、異音や異常な振動もなく、極めて快調です。
21/09 ボディ左側にスペアタイヤとバッテリーが載っています。ここにスペアタイヤが収まるので、足元に(見た目以上に容量のある)ブートスペースが生まれました。
このバッテリーから電力が供給されるのはスタータとホーンだけです。ウインカーとヘッドライトは、昔のベスパ同様エンジンがかかっていないと点灯しません。
21/09 FL1から搭載されたフロントの油圧ディスクブレーキです。
それまでのベスパはフロントの制動力がチープでしたが、油圧ディスクになりその問題は解決しました。
実際に運転してみると、リアヘヴィーな構造と強力なリアブレーキのおかげで、60Km前後のスピードならリアブレーキだけ踏めば十分な制動力が得られます。
ウェーブタイプのローターは前オーナのご趣味。
21/09 ヴェリアのメーターです。スペルがVEGLIAなので、ベグラとかベグリアと発音する人がいますが「g」はサイレントのようです。
燃料計は、往年のシトロエンCXやGSを彷彿とさせるボビンメータなのがチャーミングです。
イタリア車のメーターと言えばヴェリアかイェーガーですが、イェーガーがクラシックなデザインなのに対し、ヴェリアは現代的なデザインなので、新世代ベスパには似合っていると思います。
左グリップの赤いスイッチはハザードです。これはノンオリジナル。たぶん、より高年式のハザード機能付きスイッチを移植したものではないかと思います。



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